3度目の大島遠征


   せっかく大島まで行ったのに釣りをしたのは10分位…
 北東からの波風が強かったので、風裏になる島の西側へ行きましたが、風とウネリは残っている状態。やる気のあまり感じられない鳥山で2、3投してみたのと、前回インチクでバラシたポイントでちょっとジギングしただけ…
 大島まで釣りへ行ったのではなくて、飲みに行ったようなものです。
 天気予報では“雨が降るかも”程度でしたが、波浮に着いてからは、ず〜っと降ったり止んだり…
 それにしても、今回は海が荒れていた〜!
 行きもひどいと思っていましたが、帰りはもっとひどかった。北東の風が南西に変わり、時間が経つとビュンビュン吹く予報だったので、朝一で帰るのが良いと判断。朝4時起きで、日の出ちょっと前から出港しました。出港した頃は相変わらず北東でしたが予報だとすでに南西になっている時間なので、走っているうちに風向きが変わらないかな〜と期待しながらの出港。風向が正反対に変わる時は、風が弱くなりますからね。
 始めは大きなウネリで、これはいいぞ!と思っていたら、波が立ち始めました。進行方向真正面からの波なので、船はバンバン叩いて3000回転も回せません。あまりの衝撃に、まずカディのハッチのロックが外れ開いてしまいました!この状態で波をかぶると船内水浸しになるのでハラハラでした。次はカディの中からゴンゴン音がするので確認すると無線機が外れて暴れています。最後はVHFのアンテナ基台がポッキリ。プラスチック製だから劣化していたのかな。
 沖ノ山手前からは波がグチャグチャになり、色々な方向から波が攻めてきます。オープン艇なので普段からスプレーは浴びますが、この時はスプレーなんてもんじゃない!洗面器に海水を入れてバーンバーンと顔にかけられている感じ。
 一番悪かった一発は、前と後から襲ってきた波のちょうど間に入ってしまった時。マズイと思った瞬間、波が急激に立ち上がり、バウが上がりきらずにザバン!バウデッキの上を波が流れウィンドウを駆け上がりザブンと流れ込んできました。
 「排水が間に合わずにバケツが浮いた」なんて話も聞いた事もあるので、それに比べたら流れ込んだ海水は少量ですが、まったくあの波の中では生きた心地がしませんでした。
そんな状況も沖ノ山を抜けると落ち着き、無事に帰ってくる事ができました。結局、北東の風が南西に変わったのは午後になってから。天気予報に裏切られっぱなしの大島遠征でした。



カン助号と沖ノ山で合流。カン助号のメンバーは、カン助さん、ルカシーさん、あぜさん





竿が邪魔!
カン助号は、同型艇のミヤマMF230





追波の中、大島を目指します





ほんのちょっとだけ釣り。ルカシーさんがよさそうな魚をかけましたが、痛恨のバラシ





波浮港到着



西川寿司で良い気分になり、ボートに戻ってからもまた1杯







ポッキリ折れたVHFのアンテナ基台





航行中、な〜んかリモコンがヌルヌルして滑るなぁと思ったら、指の皮が擦り剥けて血が流れていました。
雨と海水で皮がふやけていたところ、叩いた衝撃でどこか擦ってしまったのでしょう。



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