アンカーリターンリング


 アンカーが抜けなくなった時の対応として、ロープをクラウンに接続し、ロープの途中の部分を、タコ糸や針金でシャンク先端のリングに仮留めする方法があります。この仕掛けをし、逆の方向へ引くとタコ糸や針金が切れるかほどけるかしてロープがリリースされクラウンに力がかかるようになり抜けます。
 しかしながら、タコ糸や針金を使って止めると、止める加減(針金をよじる具合、タコ糸を結ぶ力など)、使用する針金の選択等(針金の太さ、金属の種類)が難しく経験に頼るしかありません。また外れる力が一定ではないため、意図しない時にちょっとしたきっかけでリリースされてしまう事もあります、逆にタコ糸や針金が外れず、最悪の場合転覆の危険が発生します。
 そこで、超弾性合金をつかったリングを商品化してくれるとありがたいですね。このような物があれば、毎回ほぼ同じ力で外れる事が期待できます。リングは楕円形かS(8)の形が良さそうです。
 また、外れる力により、例えばダンフォース型○kg(×ftクラス)はMサイズなどという選択が出来たら、なお良いと思います。

 ※超弾性合金は、材料を大きく変形させても力を除くとすぐにもとの形状に戻る、変形時の応力がほぼ一定、柔らかい触感がある等の特性をもつゴムのような金属で、携帯電話のアンテナや眼鏡のフレーム、ブラジャーのワイヤーなどに使用されています。




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